レイキがどのようにして生まれたのか、ご紹介していきましょう。
レイキの肇祖・臼井甕男先生【1865．8.15?1926．3.9】は慶応元（1865）年八月十五日に岐阜県山県郡谷合村（現・山県市谷合）でお生まれになりました。先生は幼少から苦学しながら努力して勉学に励み、その実力はとても優秀だったと言われます。
成人し、欧米に数回渡航し、中国にも遊学されました。そして、官吏、会社員、新聞記者、布教師、教悔師、実業家と幅広い職種に就き、人生経験を豊富に積まれました。ただ、立身出世という点では不遇な面もあって、生活に窮することもありました。それでもますます努力を重ねました。
その中「人生とは何か？」という大きな命題に取り組まれました。その過程で「人生の究極は、安心立命を得ることだ」と第一の悟りを開かれました。
それから、禅の修業もされ、三年の研鑽を積まれましたが、その次の悟りがなかなか得られず、師にその相談されました。すると師は直ちに
「一度死んでごらん」と返答されました。
その一言で先生は覚悟を決められ、早速、京都の鞍馬山に登り、山中の御堂に籠って断食瞑想修行を開始しました。２１日の無念無想、無我の合掌と断食の行。その満願の日の真夜中頃、突然、落雷を受けたような強烈な衝撃・一大霊氣を頭上に感じ、そのまま氣を失われました。（大正十一（1922）年四月と言われます）
ふと氣が付いた時には朝が白々と明け始めた頃で、その目覚めは今まで味わったことがないくらい心身共に爽快だったと言います。また体中に力がみちみちているのを不思議に思われたと言われます。同時に宇宙の霊氣と、体内の霊氣が相互に交流し、大宇宙と人体は全く同一のものという「宇宙即我」「我即宇宙」という悟りを得られたのです。
この啓示を受けたテクニックは 『臼井靈氣療法』 もしくは 『レイキ（靈氣）』と呼ばれています。
その後の臼井甕男先生は、大正１１年に東京青山に学会を設立し、100万人を超える信奉者を有していたと言われています。
臼井甕男先生は『レイキの肇祖（創始者）』としてだけではなく『手当療法中興の祖』とも仰がれました。レイキを施しながら国内に19人の指導者を育成され、大正１５年３月９日旅先の広島県で天命を全うされました。
臼井甕男先生が広められた『レイキ』ですが、漢字で書きますと『靈氣』となります。
『靈』とはもともと『 浴xが古い字形で雨の落ちる様子を象形化した文字です。古代中国では雨は農業に最も大切な文字通り恵みの雨でしたので、神の力の意を雨と多くの口とで表したといわれます。後に神のことを司るのは巫女なので、巫をくわえて『靈』という文字が出来たといわれております。
『靈』とは死者の魂も指すと同時に
『神聖なもの』
『すぐれてよいもの』
『神』や『神々しく尊いもの』
『いつくしみ』
などもあらわす言葉でした。
富士山のことを霊峰富士などというのは、これと同じ意味です。
氣功などの氣として用いられているように、『氣』とはエネルギーのことを指します。
『靈氣』とは宇宙生命のエネルギーの中でも最高次元のエネルギーを表しているのです。
レイキのエネルギーは出会うものの肉体だけではなく心や魂にまで影響を与え、深い癒しが起こります。さらに『レイキ』によってあなたはさらに繊細なエネルギーに触れ、目に見える世界を超えたエネルギーの恩恵を受ける事が出来るのです。
英語では『レイキ』を一般的には『ＲＥＩＫＩ』と綴るのですが、これをアメリカのレイキ・ラディアンス協会創始者バーバラ・Ｗ・レイ博士は『ＲＡＹ（光・光線）』―『ＫＩ（エネルギー）』として宇宙根源の光エネルギーとして紹介しています。これは日本語でのレイキの特徴を非常によく表現しているのではないでしょうか？
レイキという高次元の宇宙生命エネルギーを、どのように活用するかによって、健康法ともなりますし、能力開発法にもなります。さらにいうと、レイキはヒーリングの方法、氣功法、瞑想法、精神的成長など、あなたの望む分野応じて自在に無限のエネルギーを活用する事が出来るのです。
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